ハッピーになれるただ1つの方法
この記事は CCS Advent Calendar 2016 8日目の記事です。
みなさんハッピーですか???
ハッピーな人もハッピーでない人もこんにちは。11年度入学のりょいと申します。
勢いでアドベントカレンダーを立ててしまいましたが、老若男女問わずいろいろな人が記事を(書いて|描いて|作って)くれ(た|ている)ようで企画者としては非常に嬉しいです。
さて、ワールドワイドにインシデントが発生するグローバル社会の最中、日々息をつく暇もなく動き続けているそこのあなた。ハッピーになりたいですよね?
この記事は、そんなハッピーになりたいあなたと一緒にハッピーについて考えていく記事です。
というわけでこの記事はCCSの活動とは1ミリも関係ありません。ただの経済学の解説記事です。
そして内容の正確性は保証しません。ツッコミ歓迎。鵜呑みは危険。
ハッピーってなに?
ふと見上げた空が綺麗だったというささやかなハッピーを感じることもあれば、ハッピーなパウダーで超ハッピーになることもあったりと、私たちはいろいろな場面でいろいろなハッピーを感じます。
ではハッピーとはなんなのでしょう。そんなにいろいろあるとなんだかよくわからないようなもののように思えてきますが、実は非常にシンプルです。
ハッピーとは、あなたがハッピーと感じることなのです!
どうですか?なんだそれと思うかもしれませんが意外と大事なことなのです。
何がハッピーなのかは、あなたの主観で決まります。あなたがハッピーだと感じなければ、それはハッピーではありません。
あなたが何をハッピーだと思うのか、それをよく考えてみることがハッピーに近づくための大きな一歩になります。
ハッピーと行動
さきほど触れたように、私たちは綺麗な景色を見たりするとハッピーになります。
では逆になにもせずにハッピーになることはあるのでしょうか?
そもそも、私たちは動物ですから生きています。そこに存在するだけで生きるという行動をしています。
寝ている状態は何もしていないのではなく、寝るという行動をしているのです。
したがって、私たちがハッピーになるためには行動をする必要があります。
綺麗な風景を見たり、ハッピーなパウダーを摂取するというような行動がハッピーを引き起こしています。
すべての行動は、ハッピーになりたいという気持ちの表れであるともいえるでしょう。
みんなでハッピーになろう
突然ですが、1 さんと 2 さんの 2 人がいて、それぞれ と というモノを持っている世界を考えてみましょう。
ごちゃごちゃしたこのグラフは、その世界を表現したものです。
軸と 軸は 1 さんが と をいくつ持っているかを表し、 軸と 軸は 2 さんのそれを表します。
と書かれている線は 無差別曲線 (Indifference Curve) といい、その人がどれくらいハッピーかを表しています。
無数の と の組み合わせが無差別曲線上にありますが、同じ無差別曲線上にある組み合わせは、すべて同じくらいハッピーです。
右下に 1 とついているものが 1 さんの、2 とついているものが 2 さんのものです。
1 さんの無差別曲線は、 と の 2 種類ありますが、 の方がより右上にあります。
無差別曲線は、より右上にある方がよりハッピーであることを表します。つまり、 より の方がよりハッピーです。
2 さんについては、軸が上下左右反転しているので、左下の方がよりハッピーになります。
一通り説明が終わったところで、このグラフを使ってその世界で何が起こるのかを見てみましょう。
最初の状態は点 であるとします。
つまり、1 さんは を 個、2 さんは 個持った状態で世界がスタートします。
この組み合わせを含む 1 さん 2 さんの無差別曲線は と になります。
すでにもう一つあやしい無差別曲線があるのでわかると思いますが、
2 さんがアンハッピーにならない、すなわち 上のモノの組み合わせで、1 さんがよりハッピーになる組み合わせがあります。
その組み合わせとは、 を右上に移動させて、 とちょうど 1 点でくっついた場所である点 です。
誰もアンハッピーになることなくよりハッピーになれるのですから、協力するとよさそうですね。
2 さんは、 を だけ 1 さんに渡し、 を だけ 1 さんからもらいます。
なんと、2 さんのハッピーは同じまま、1 さんのハッピーを上げることができてしまいました。
みんなのハッピーを集めてみる
2 人で協力するとハッピーになれることはわかりました。
では、社会全体としてはどうなるのでしょうか?
同じように 2 つのモノがある世界を考えてもいいのですが、さらに複雑になってしまうので今回は 1 つに減らした世界を考えてみましょう。
グラフの縦軸が値段、横軸が数量です。
そして、 の線を 需要曲線 (Demand Curve)、 の線を 供給曲線 (Supply Curve)、黄色い部分のことを 消費者余剰 (Consumer Surplus)と呼びます。
需要曲線は、そのモノを買いたい人を値段が高い順に並べた曲線であり、供給曲線は、そのモノを売りたい人を値段が安い順に並べた曲線です。
モノの価格が のとき、 だけ売りに出されて 分だけ私たち消費者がハッピーになるという意味を表しています。
じつは供給曲線と需要曲線がグラフのようになっている場合、値段 で 個供給されるこの状態はみんなが一番ハッピーになるのです。
本当にそうでしょうか?
例えば価格が になったとしましょう。
すると、もう少し安ければ買う人が買わなくなり、作った人は在庫を抱えてしまうことになります。
これはハッピーな状態とは言えませんね。
安すぎる場合、多すぎる場合、少なすぎる場合、すべて同じように考えていくと と が最もハッピーである理由がわかると思います。
ハッピーになれるただ1つの方法
2 つの世界を考えてみることで、よりハッピーになるための世界のしくみを覗いてみました。
これらの背景にはさらにいろいろな理論が隠れているのですが、これらの理論を成立させるために必要な、非常に重要な前提が 1 つあります。
実はそれがハッピーになれる方法なのです。
そのハッピーになれる方法とは、
あなたが最もハッピーになるように行動する
ことです!
またもやなんだそれという感じですね。
余計なことを考えると、見えないパワーでみんながハッピーでなくなってしまいます。
モノを投げたら放物線を描いて地面に落ちるのと同じように、みなさんがハッピーになるように素直に行動すれば、自然と社会全体がどんどんハッピーになるのです。
恐れることはありません。自分を信じて、そして見えないパワーを信じて、よりハッピーになれる未来を目指しましょう!
参考文献
- 神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社、2014年
- 本学S先生の講義資料、2015年
あとがき
ハッピーハッピー書きすぎてよくわからなくなってきました。
これを読んだあなたがハッピーになったのであれば、私もそれはもうハッピーです。
ではでは!
明日 9日目の記事は @Doll_CCS 先輩です。それ以降の方々もほどほどによろしくお願いします!