この記事は CCS Advent Calendar 2017 11日目の記事です。
昨日は、@LuCK_ver_2 さんの 第二回目LuCKの不思議空間 でした。

おはようございます。CCS OBのりょいと申します。

去年なんとなく作ったCCSアドベントカレンダーを今年もやるということで、
今年はCCSっぽく曲の作り方を書いてみたいと思います。

曲を用意しました

説明用に曲を作りました。微妙とかいわないで。

テーマを決める

まずは何が作りたいのかを明確にします。
雰囲気とか、BGMなら流れる場面とか。

楽器が弾ける人は、適当に手癖で弾いてみて出たフレーズからイメージを固めるのもアリです。自分もよくやります。

今回は、

  • ゲームのBGM
  • シューティングとかアクションとかステージがある系
  • 道中

みたいなイメージで作ります。
ジャンルとかは全く決めずに作り始めました。

コードを作る

ここから人によってバラバラだと思いますが、自分は先にコードを作ります。
コードを作っておくと調が決まるので、メロディとかを弾きやすくなるからです。

自分の場合はコードは完全に鍵盤で弾いて作ります。頭の中ではっきり音がなる人はその通りに打ち込めばいいんですが、
自分は残念ながらそういう人間ではないので、手でごちゃごちゃやります。

コードが決まると曲のジャンルとか雰囲気がある程度決まります。
BPMもこのあたりで決めることが多いです。

メロディを作る

コードが決まると鳴らせる音がほぼ決まるので、流れに任せてメロディを作ります。
ここで最終版を作りこむというよりはさらっと作ってしまいます。
もちろんいいものができたらそれはそれでラッキーです。

リズムの骨格を作る

まずはマルチ音源のドラムキットを読み込んで適当に叩きます。
(今回はXpand!2を使いました。)
そして、音色をぱちぱち切り替えて雰囲気に合うものを探します。

最初から音作りとかを始めてしまうと全く進まないので最初は雰囲気さえ合っていればOKという発想です。

ベースを作る

ベースラインはどうやって作ったらいいのか教えて欲しい……

自分はコード、メロディとは違い頭の中で鳴らしてから手を動かすことが多いです。

全く動かずルートをなぞるのか、ひたすら動かすのか、どちらの方針で行くのかは決めた方がいいと思います。

リズムを作る

ベースができたらリズムをちゃんとつくり込みます。

ここが超大事なんですが、まずサンプルパックのループを貼り付けます
めちゃめちゃ凝ったリズムをつくりたい場合は1から作った方が早いですが、大抵はまず貼ってみた方が即いい感じになるのでオススメです。

音色の雰囲気が決まったらBattery等のサンプラーで音を作ります。
これ以降いじらない勢いで、レイヤーしたりピッチいじったりコンプかけたりしていい感じのノリを作ります。
今回はキック2つスネア2つとループ1つとサンプル1つを使いました。

裏のシーケンスを作る

聞こえづらいのでメロディなしバージョンも用意しました。

SAW系の音とベル系の音の2つを足しています。
あまり表には出てこない音ですが、メインのメロディと同じくらい重要だと思います。
これがあることでメロディが前に出てきます。

ここを作るにはインプットが大事なので、お気に入りの曲を耳を凝らして何回も聞きましょう。

メロディを作り直す

案の定メロディが気に入らなくなったのでボツにしました。

これも適当に手癖で弾いてつくりました。

コードを作り直す

メロディを変えたらコードと合わなくなった場所がでてしまったので直します。

具体的に言うと4小節目のDで、メロディのf,a#とコードのf#,aがぶつかっていて濁って聞こえてしまうのでFに変えました。
ちなみに16小節目は展開部分が平行調へ転調しているのでつなぎでD7になっています。

いろいろ音を足す

↓メロディなしバージョンです。

ストリングスっぽいシンセとか8小節目16小節目のマレット系の音とかスネアロールとかいろいろ足しました。
このあたりも他の曲を参考にしたりします。

展開部分をつくる

展開部分のコードは最初に一緒に作っていたので、それ以降の工程を同様にやるだけなので省略。
wav書き出すのが面倒だったというわけでは決してないです

ミックスとかいろいろ調整

EQとかコンプとかいろいろ駆使していい感じに混ぜます。
やり方はYoutubeのハウツー動画とかハウツーサイトを探してください。
自分もわかりません。

とりあえず倍音を足しておくと手っ取り早くいい感じになります。
SSLをエミュレーションしたEQとかサチュレーターとかをバンバン刺しましょう。
(刺しすぎると音がモコモコするので適度に)

あと一回モノラルにして聞いてみるとバランス調整に役立ちます。
ステレオだと気にならないけどモノラルで聞いてみるとメロとかスネアが超大きかったりします。

最近マスターに刺しているエフェクトはOTTとAddictive Limiterです。
Addictive LimiterはLogicでないと使えませんが、Xfer Records OTTはフリーなのでぜひ使ってみてください。
バキバキに潰れて倍音足しまくりで一気に今風の音になります。

完成

という感じで自分は作っていますという紹介記事でした。

なにかしら参考になれば幸いです。

あー!冬コミの締め切りがやばい!!!

明日 12日目の記事は @sirius114514 さんです。